H27.03.17 介護保険料率の改定
このところ、助成金の話が多かったので
今日は実務?(給与計算)について・・・
毎年、この時期は健康保険と介護保険の料率改定の時期です。
今年は協会けんぽの全国平均の健康保険料率10.0%は据え置かれますが、
一部の都道府県では変更があります。
介護保険料率は引き下げとなりましたので
4月の給与計算前に、あわせて確認してください。
◆神奈川県の場合
健康保険料率 9.98%⇒9.98%(据え置き)
介護保険料率 11.70%⇒11.56%(引下げ)
※協会けんぽの保険料はこちらをご参照ください ⇒ H27年度保険料額表
※健康保険組合に加入している会社は健保組合に確認してください。
大抵の健康保険組合は3月分から改定となります。
ここで「アレ?」と思った方・・・
そうなんです。今年の協会けんぽの保険料改定は4月分(5月納付分)から改定になります。
例年、健康保険料の改定は3月分(4月納付分)から改定になるのですが
今年も予算編成の遅れから、1ヶ月遅れの4月分からの改定となりますので
事務担当の方はご注意ください。
また、こういった定期的な料率改定に合わせて厚生年金や雇用保険料の
再確認も必要です。
雇用保険料率は今年も変更ありませんが、厚生年金は平成29年度まで
毎年9月に0.354%ずつ引き上げられます。
これを忘れてしまうと、従業員の給与から控除する保険料は据え置かれたままで
引き上げ分は全額会社負担となってしまします。
後で気付いて従業員から差額を徴収するなんてことになると、信頼関係が揺らぐ
原因にもなってしまうので、しっかりとしたメンテナンスと定期的な確認が必要です。
多くの事業主の方は節税には関心を持っておられますが、社会保険料の節減については
「仕方がない・・・」と思って、あまり関心をお持ちの事業主の方が少ないと思います。
しかし、ちょっとした工夫で大きな節減が見込まれます。
定期昇給の時期をずらすなど、長期的な視野で節減する方法もありますが、
工夫次第で、もっと短期的に年間の保険料を節減することも可能です。
給与計算、社会保険料の節減に、ご関心のある方は、是非お問い合わせ下さい。
PS.先日、雇用関係助成金の改正動向について、パブリックコメントに掲載されていました。
新しい制度や制度の拡充など発表が楽しみです。
改定は、4月1日と予定されていますので、また、あらためてご案内します。