H26.12.23 社員が定着するには
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H26.12.23 社員が定着するには

2014年12月24日(水)12:57 AM

毎週火曜日にブログを更新する決意をしたばかりで、早速ぎりぎりの更新となってしまいました。
先週の反省が活かされていませんね。(反省して改善します)

実は先週から19時から21時まで2時間、人事労務に関する講師を務めさせてもらっています。


主催は知り合いの団体でそこから委託を受けて、講師をやらせてもらっているわけですが、
受講者は人事や総務といった職種に就きたい人から実際に企業の人事を担当している方
まで様々おられます。

 

今日、受講者の人事担当者の方との雑談の中で


「採用してもすぐに辞めてしまい、社員が定着しなくて困っていて、
 改善したいけど何から手をつけていいのかわからない」

 

との話がありました。私はその方に

 


「社員がなぜ会社を辞めたのかわかります?」

 

と聞いたところ、

 

「労働環境が悪い、人間関係が悪い、給与が安い・・・」 

 

 

など、いろいろとその方が考えている事を教えてくれました。

 

 

「じゃぁ辞めた人からその理由を実際に聞いてみましたか?」

 

と聞いてみると、一瞬戸惑ったような顔で

 

 

「聞いてません」

 

との答え、その方はそこで気付いたようですが、社員が定着しない、育たないと

悩んでいてもその本当の理由が分からなければ、改善できません。

こういう理由だろうと予想することはとても大切ですが、予想したことを確認して
改善していかなければ問題は解決できません。

でも辞めてしまった人に当時の不満を聞くことなんかできませんし、
たとえ退職後に一緒に飲みにいく中であっても当時の感情や気持ちを
そのまま表現することは難しいでしょう。

では、どうすればいいのか?

 

それは今いるスタッフの不満を明らかにすることです。

社員が何に満足していて、何に不満を感じているのか?

 

そこを確認することがまず第一歩です。

問題になっている事を明確にしてそれを改善すればよいのです。

出来ることと出来ないことはありますが、
「なにからはじめれば良いか分からない」よりも具体的に
「これを改善しよう」という課題が明確になればそれを実行する。

それでもダメなら次の課題を改善する。これの繰り返しだけで効果は絶大です。

 

でも、人事(管理部門)って経営者側の考え(評価者に見られる傾向)が強いですよね。
だから、社員に対して「会社の不満は何ですか?」って聞いても明確な答え(改善策)は
返ってこないでしょう。

 

それなら、少し工夫して『匿名のアンケート』にしてみたり、
不満ではなく『こんな会社にしたい』という社員の要望や夢、将来像
を聞いてみることで社員の本音が見えてきます。

 

そして、課題を確認できたら、出来ることは確実に改善していくという会社の宣言と実行力が求められます。
聞くだけ聞いて何も変わらないのであれば、社員はさらに幻滅し忠誠心を失います。
しかし『こんな意見があったから、ここを改善します』というアクションがあれば、
大半の社員はその後のさらなる改善を期待し、より本音に近い意見を貰うことができます。

先述したとおり、出来ること出来ないことはありますが、出来ることから改善していくことで
会社と社員の信頼関係が生まれます。

そしてしっかりとした信頼関係が構築できていれば社員の定着率は必ず向上します。

 

長々と失礼しました。質問された方も熱心だったのでこんなこと書いてみました。



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