H27.04.14 こころの報酬
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H27.04.14 こころの報酬

2015年04月14日(火)5:18 PM

先週から新年度になり、新入社員の研修や新たな目標に

向けて心機一転されているかと思いますが、

今日は経営者や人事担当者にとっては永遠のテーマである

社員のモチベーション向上について少しお話しします。

 

最近、トータルリワードという総合的な報酬の考え方が重要視されてきています。

『報酬』というと、まず最初に考えるのは給与、賞与といった金銭によるものに

なりますが、トータルリワードという考え方は金銭的報酬だけでなく、

『社員の気持ちや感情』に対する報酬といっていいかもしれません。

例えてみると、「会社や上司、同僚が好きだ」「会社や職環境を自慢したい」

というような感情を社員が持てるような組織作りが必要になります。

 

これからの労働力不足を考えると、社員に対して『満足感』を与えることができる

職場環境を構築することが、組織の活性化と継続には欠かせない要件になります。

 

当然、金銭的報酬も必要ですが、それ以上に人間の行動は感情に左右されます。

大企業に勤めて高い年収を貰っている人でも、人間関係や長時間労働の問題が

生じ、精神的、肉体的に疲弊していることもあります。

おそらく、こういう環境にいる人は会社に『満足感』を持ってはいないでしょう。

そしてこういった環境で働く社員が良いパフォーマンスを発揮できるとは到底思えません。

 

ですから、金銭的報酬だけ良ければ、社員のモチベーションやパフォーマンスが向上するわけではありません。

重要なのは金銭的報酬と非金銭的報酬とのバランスであり、

会社が社員の事を考えているというメッセージやアクションを起こすことです。

 

非金銭的な報酬の例としては

『経営者と社員のコミュニケーションの場の提供』

『仕事の権限移譲』

『挑戦できる環境づくり』

『経営方針への提言』

『育児休業や有給休暇などの制度整備と周知、利用促進』

『しっかりとした評価とフィードバック』

などなど、いろいろな制度が挙げられます。

 

制度や仕組みというと難しく感じるかもしれませんが、社員の立場になって、

働きやすくて最高のパフォーマンスを発揮でき、「この会社に入社して良かった」と思える環境を整備し、

その結果として強い組織としてさらに成長していくことが求められています。

 

 

※参考までに、一般的に金銭以外で報いられていると感じる要素は以下の5つに分けられます。

A.Acknowledgment(承認)

B.Balance of Work and Life(仕事と生活の調和)

C.Culture(企業文化)

D.Development(成長機会)

E.Environment(職場環境)

 

 

 

 

 

 



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